季節の代わり目、冬が深まってどんどん空気が乾燥する時期、肌荒れが最高潮に達した時、出てしまいがちなのが頬の粉!ただでさえ普段からカサカサなのに、それがさらに悪化するから粉が吹いてしまう。そんな粉吹き肌。
もうそんな肌質だからしょうがないなんて思っていませんか?
粉吹き肌は肌質だから仕方がないというものではありません。きちんと対策すれば3週間もあれば粉吹き状態だったのが嘘なくらいにツルツルの肌を目指すことだってできます。しかもその方法は、女性でも男性でも大人でも子どもでも同じ。きちんとポイントを押さえて対策すれば大丈夫です。

ぜひ、正しい知識を身につけた上で対策して、乾燥知らずのツルツル美肌を目指してみてください。きっと、みるみるうちに肌が変わってくるのを実感できるはずです。
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頬に出る粉の正体は、カサカサとはがれてしまった角質
カサカサの肌から白っぽい粉が出てくるのは、見た目も悪いしひどくなると痒みが出たりヒリヒリしたりその肌はとても不快なもの。水で濡らしたり化粧水や乳液を塗ればパッと見た感じ治ったような状態になりますが、それは当然一時的なもの。逆に水で濡らせば濡らすほどこの状態を悪化させることにもつながります。
単純に肌が乾燥しているから粉が吹いているだけ、と思われるかもしれません。
でも、この頬から粉が出る粉吹き肌は乾燥している上に肌が荒れているから起きています。
というのも、この粉に見えるものは皮膚の表面をおおっているはずの角質なのです。
- 肌の表面から水分がどんどん逃げていってしまう
- 肌の表面を守っている角質がカサカサめくれやすい状態になる
- 肌がゴワついて柔らかさを失い、代謝も落ちる
- 皮膚をこすったりさらに乾燥を悪化させたりすることでついに角質がめくれはじめる
- 角質が皮膚にはがれかけの状態で引っかかり、粉が吹いているようにみえる
これが粉吹き肌の正体です。
逆に肌が乾燥しているだけの状態ではなかなか粉吹き状態にまではいきません。良かれと思って行っているケアや怠っているケア、自分自身が知らず知らずのうちに行っているクセが粉吹き肌を作り出していってしまっている可能性が実はとても高いのです。
粉吹き状態を作り出す、ダメなケアとダメなクセ
ちなみに、この粉が出る肌を作ってしまうダメなケア、ダメなクセにはこんなものがあります。
当てはまる数が多ければ多いほど、粉が出やすい肌になっていきます。
- 【スキンケアなど外的な要因】
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- 熱いお湯で洗顔したり洗浄力の強すぎる洗顔料を使ったりゴシゴシこすったり、洗顔しすぎな状態
- ゴワゴワ固いタオルを使っている。タオルを使う時は肌をゴシゴシこする
- 洗顔後の保湿ケアが化粧水だけやオイルだけなどバランスが悪い
- 肌を触る時についついゴシゴシこすったりボリボリ掻いてしまうことが多い
- 普段からマスクを長時間つけている
- 熱いお風呂が好きで毎日のように入っている
- エアコンやクーラーなどの風を長時間浴びている
- 何も対策せずに長時間紫外線を浴びてしまった
- スキンケアは基本的にさっぱりタイプやオールインワンゲルばかり
- 外に出る時でも特に何も塗らずすっぴんのままで出ることが多い
- 【食生活など内的な要因】
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- 食事のバランスが悪い。脂質やタンパク質が足りていない
- 血行が悪くなっている。体が冷えていると感じる
- ストレスや疲れがたまっている
- あまり水を飲まない。トイレの回数も少ない
- 睡眠不足が続いている。できればもっと眠りたい
特に粉吹き状態を作りやすい原因として大きいのが、洗いすぎの洗顔・偏ったスキンケア・食事のバランス・睡眠不足・血行不良(体の冷え)です。こういう原因が積み重なると、肌がもともと持っている肌の再生能力を鈍らせ、どんどん肌を乾燥させていきます。肌が荒れたらなかなか治らない、そして肌は乾燥したまま、となれば当然、肌はどんどんダメージを受けて粉が出やすい状態になっていくというわけです。
頬に粉が出るのはなかなか深刻な状態。ここからできる本気の対策
普段あまりケアをされることが少ない、スネや肘から粉が出てくるのはある意味で仕方がないことです(もちろん、肌には良い状態ではありませんが…)。でも、この粉が頬から出てくるのはなかなか深刻な状態です。ただ乾燥しているだけではなく、肌がゴワゴワに固まってなかなか再生できない上、荒れてしまっている状態が粉吹き肌なので。肌からのSOSが大声で叫ばれているような状況だと言っても良いでしょう。
そんな深刻な粉吹き肌にできる対策はズバリ、敏感肌のためのスキンケアを真面目にやってみることです。
- 洗いすぎない肌にやさしい洗顔料で、丁寧に洗顔をすること
- 適当な水分補給ではなく、肌の表面を保護できるスキンケアを実践すること
- タンパク質や脂質、野菜もできるだけ食べる体に優しい食生活を心がけること
- できるだけ早寝早起きを心がけること(無理な場合は睡眠貯金でも可)
- 部屋を乾燥させないように、部屋の加湿にも気を配ること
はじめからバリバリの対策をしようと思っても生活を変えるのは大変です。疲れてやめてしまっては元も子もありません。だから、まず最小限の対策で最大限の効果が期待できるところからはじめていきましょう。
ちなみに、バランスの取れた食生活を、と言われてもとても大変だし面倒くさいし難しく感じてしまうもの。しかも、本当にメリットがあるかわからないものに力を注ぐのもできたら避けたいし…。そんな時はぜひ、1日1食で良いので野菜もタンパク質もたくさん入ったスープを食べることから意識してみてください。
野菜もタンパク質も入ったスープなら、自然と食生活のバランスを整えながら体を温めることが可能です。
スープであればカレーでも良いし和風でも洋風でも味付けは毎日いろいろアレンジできます。コンビニでも「1日分の野菜が取れるスープ」など販売されているので、普段自炊をしないという方でも大丈夫です。
それでも加湿が面倒くさい!というあなたは、試しに自分が過ごす部屋や眠る部屋で洗濯物や濡れたタオルを干してみてください。それだけでかなりの保湿が可能です。無理に保湿器を用意したりする必要もありません。
※我が家では寝る部屋に洗濯物を部屋干ししています。
冬は暖房をつけて寝ますが、暖房をつける部屋に洗濯物を干すことで寒い屋外に出すより乾きやすくなったので一石二鳥以上になっています。
スキンケアは、敏感肌のためのスキンケアセットではじめてみるのが便利です
そして、最大の難関とも言えるのがスキンケアです。「敏感肌のためのスキンケア」と一言で言っても、過不足なくしっかり行うのはなかなか大変です。そこでおすすめしたいのが、敏感肌のためのスキンケアラインのトライアルセットを試してみること。
粉吹き肌改善のためのスキンケアは、敏感肌改善のためのスキンケアがぴったり合うのです。
- 余分な汚れを落としながら肌に必要な水分は逃さない、肌にやさしいスキンケアを行うこと
- 衰えてしまった肌のバリア機能を補える成分を補給できるスキンケアを行うこと
- 肌から水分が逃げていかないようにしっかり肌の表面でとどまれること
しかも、敏感肌に合うスキンケアアイテムは肌に刺激を与えないように工夫してあるものが多く、粉吹き肌になってしまった深刻な状態の肌でも、スッと使えるものが多いので、余計なダメージを軽減できるというメリットもあります。化粧水だけ、洗顔だけ、ではどうしても不足してしまうので、セットで使うこともとても重要です。使い方にも注意をして、推奨されている正しい使い方をすることもぜひ意識してみてください。
ゴシゴシこすらずやさしく肌を手当するように、がポイントです。
粉吹き肌にもきっと合う、スキンケアトライアルセット
ETVOSのセラミドスキンケア

肌の表面のバリア機能を補いながら肌にうるおいを補給できる成分であるセラミドを高濃度で配合した、皮膚科学に基づいたスキンケアを実現しているスキンケアラインです。きちんと洗っているのにふっくら潤う洗顔や吸いつくような使い心地のスキンケアで、肌の乾燥や粉吹きだけでなく、小じわ対策やハリ・ツヤ対策にもなる、攻めのスキンケアが行えます。20日分のトライアルが可能なので、このセットだけで粉吹き状態を改善することがきっと可能です。
ミノン アミノモイスト

敏感肌のためのスキンケアとしてCMなどでも有名なスキンケア。独自に開発したアミノ酸でしっかり潤いを与えるスキンケアが行えます。低刺激処方でドラッグストアなどでも購入できるので、男性やお子さんでも使いやすいのがメリット。泡で出てくる便利な洗顔、化粧水と乳液だけのシンプルステップに慣れさえすれば、きっと自然と肌が改善していくはずです。スキンケアのトライアルが少なめなので、肌に問題がなければ現品購入に進めていってください。
ディセンシア つつむシリーズ

オルビスとPOLAが共同開発した敏感肌向けスキンケアブランドの保湿ケア重視ラインであるディセンシア つつむシリーズ。独自に開発された保湿成分などしっかり研究を進めているからこそできる肌を包み込むようなスキンケアが可能です。まずはこのシリーズで肌を改善できれば、本気の年齢肌対策を行えるアヤナスや敏感肌をケアしながら美白対策も行えるサエルなど同ブランドの違うラインを試してみることも可能です。まずは肌を整えて、きっとスキンケアを楽しむきっかけになると思います。
ワセリンさえあれば粉吹きは改善できる!という声も確かにありますが…
粉吹き肌について調べていると、肌にワセリンをこまめに塗れば粉吹き肌は改善できる!という対策も推算されていることがあります。
確かに、ワセリンは肌の表面にしっかりとどまって肌の表面を保護できるので、粉吹き肌改善に役立つのは確かです。油性の成分なので、乾燥してからからになる心配もありません。だから粉吹き肌改善に役立ちそうな気は確かにしますが…。
ワセリンで対策する最大のデメリットは、肌の保護はできても回復の手助けはできないということ。
ワセリンは肌の保護には良い成分ですが、ゴワゴワで弱りきった肌が自力で回復するのを待つ必要があります。その自力で回復するのを待つというのがなかなか大変です。サポートが足りず、粉吹き肌がさらに悪化して痒みが生じてしまうこともあります。(うちの子どもがまさにこうなってしまって大変でした…)
体の粉吹きを改善するのに活用するのは良いかもしれません。でも、顔の粉吹きは体よりもさらに深刻です。ワセリンに頼れるほど肌に元気が残っていない可能性が高いです。そんな状態なんだということを認識した上で、肌をサポートしながら回復の手助けも同時に行うことができる、敏感肌用スキンケアをぜひ正しい方法で取り入れてみてください。こちらの方が最短距離で悩み解消へつながっていくはずです。
「正しいスキンケア」と、規則正しい生活の「心がけ」が根本的な解決のコツ
紹介してきた通り、頬や口周り、目の周りから粉が出る粉吹き肌は、肌から大声でSOSが出ている状態です。裏技で解決するのは根本的な解決にならないし、最短で改善したいと思っても2〜3週間はじっくり対策しなくてはいけません。
でも、この3つの対策を積み重ねることが、最短でできる根本的な粉吹き肌解決方法なのは確かです。
- 敏感肌向けのスキンケアを正しく活用すること
- 具だくさんスープなどで食事のバランスをできるだけ正していくこと
- 肌をやさしく扱ったり睡眠不足解消をしてみたり生活習慣を少しずつ見直していくこと
女性でも男性でも大人でも子どもでも、この対策で本当に粉が吹いてカサカサに乾ききった肌が嘘だったように、ツヤツヤの美肌を目指すことも可能です。ちょっとだけ面倒さを乗り越える必要はありますが、ぜひ試してみてください。きっと肌質改善が実現できるはずです。